ネイティブ講師の大人数レッスンはリスニングに力を
ネイティブ講師のレッスンではリスニング力がアップする。
駅前留学をうたい文句にしたNスクール。
倒産してしまいましたが、ひとクラス3人までの少人数制と、どのクラスも駅前にあることが魅力でした。
私も通いました。
英語を教えるのであれば、生徒の人数は関係ありませんが、会話を必要とする英会話レッスンでは、多くても3,4人が理想的と言えるでしょう。
生徒の数が、6,7人になっただけでも全員を会話に参加させることは困難になります。
これは、講師の英語レベルとは別の問題です。
小中学校のひとクラスは30人はいるでしょう。
教師がネイティブであっても会話を教えることはかなり困難なことです。
私の個人的な考えですが、ネイティブ講師が大人数のクラスでを担当する場合は教科書を使用せず、英語リスニングの強化を目的としたレッスンにすれば良いのではないかと思います。
例えば、その教師の母国での生活や習慣を英語で話すのです。
講師が普通に話をしたのでは当然生徒には伝わりません。
そこで、ネイティブ講師は写真、絵を用いたり、ジェスチャーを用いたりして必死になって生徒に伝えようとします。
講師の仕事は、生徒に内容を伝えること。
しかも日本語を使わずに。
決して楽ではありません。
私がアメリカで生活していた時、地元のアメリカ人がボランティがで開いている英会話レッスンに何度か参加しました。
生徒の多くは移民で、そのほとんどの人の英語レベルは初級でした。
生徒の数は10人前後。
ボランティアの講師は、その日のトピックスを事前に考え、出来るだけ簡単な単語を用いて話をしてくれます。
生徒は分からない単語があれば、講師に聞きます。
この聞くということも英会話能力を高める必要な能力となります。
当時の私の英語力も初級レベルでしたから、理解できるのはせいぜい3~5割程度でした。
もちろん理解度は内容によって異なります。
しかし、大切なのは初級レベルのうちは1割でも2割でも理解できたことに喜びを感じるということです。
教科書の内容ではなく、ネイティブ講師が自分の言葉で話す講師自身のこと、もしくは講師が用意したトピックスのことについてです。
予習のできない生の英語を理解できることの喜びは大きなものです。
その喜びが学習することへの意欲につながります。
その体験ができるだけでも、ネイティブ講師の授業は十分に価値があると思います。